事業の不振と不正行為

山梨市長が逮捕されましたね。

採用において不正があったとの疑いで、ご本人も認めているようです。

この事件の動機として報道されているのが、元妻が社長を務める石材会社の業績不振。不正により得た金銭で資金繰りを回していたのではないかというストーリーです。

報道に乗っかるのは危険ですが、気になるのが似たようなパターンがよくあることです。

事業の継続に必死になるあまり、
「事業を続けるには仕方がないこと」
として不正に手を染める。
ありがちなのは金融機関からの借り入れを継続するための粉飾決算。これも、状況によっては金融機関に対する詐欺にあたります。

また、資金欲しさに個人でクレジットカードを使った現金化に手を染めたりといったこともあります、

他方で、逆に、窮境にあるのを見越して、騙してくる相手もいます。
取り込み詐欺などにも騙されやすくなります。

再生やら廃業やらといいますが、私が思うのは「あくまで人が優先」ということです。
事業の継続は尊いですが、それに一族の全財産をつぎ込み、不正に手を染めて尊厳を失うくらいなら、その手前でご相談頂きたいというのが正直な思いです。


それにしても、墓の需要減、輸入石材や海外の技術の向上などで、石材会社の苦しさは相当です。
私もかつて何社も目にしました。

足掻くか、それとも見切りをつけるか。
判断や相談自体、早いに越したことはないのです。