資金繰りが忙しい・・・ということは、経営していればいつでもあることでしょう。
事業再生とまでいかなくても、経営改善の相談のきっかけになるのもこの「資金繰り」でしょう。
資金繰りが悪化する原因としては、もちろん収益の悪化があります。中身としては、
①売上不足
②過剰な経費
これらはわかりやすいところです。
上記の中では、やはり②の財布の紐をしめる方から着手し、ある程度収支が安定してきたら、営業努力等、売上向上策に入るというパターンがあるべき姿でしょう。
事業再生のような段階になると、そもそも経費も詰めに詰めていて、削るところがない、または削ってはいけないところ(経営者の生活や従業員のやる気に影響する部分)まで削ってしまっているパターンが見られます。
そんな中、資金繰りに影響するもう一つのポイントが、「回収サイト」「支払サイト」です。
経営者や経理関係の方はよくわかっているところですが、数字上の売上が上がっても、入金が先であれば資金繰りにおいては無意味です。(もちろん、手形のファクタリングや債権売却もありえますが・・・)
回収サイトを半月でも縮める。
支払サイトを半月でも伸ばす。
これで、致命的なタイミングを回避できることだってあります。
サイトの変更は、契約条件の変更になりますので、あくまで双方の合意が必要です。
その合意形成にも、互いの力関係や、自社の取引先としての有力度などが影響します。
資金繰りが忙しく、お金のことばかりが頭をよぎる。
良くあることとはいえ、早期に抜け出さなければならない状況です。