法科大学院 半数が撤退

とうとう8月が終わります。
それにしても、やたらと寒い状況で8月が過ぎていきますね…

今日付けの日経新聞に、法科大学院の記事がありました。
法科大学院 半数が撤退

まとめると、
法曹の需要見通しが甘く、弁護士をやたらと増やしても訴訟も増えず、ニーズも増えなかった。
結局、合格者3千人目標は15百人目標に切り下げざるを得ず、それでも法科大学院乱立で合格率は2割程度ながら学費はうん百万もかかる。
なので入学希望者も減り続け、運営成り立たずに撤退する法科大学院が増えている。
かたや予備試験が一番の近道となり、優秀な学生が増えてきている。

ここまで制度が破綻してしまったら抜本的に何かを変えないと改善には至りません。
会社の事業再生と同じです。

とはいえ、実際にはこれまでの流れを否定するというのは行政には無理でしょう。

これから10年先を考えてみると、
・弁護士資格はあるが全く違う仕事をしている人が増える。(会社員の方が給料がマシだとかいうようなことで)
・法科大学院はさらに減り、一部の大学院以外は出身校を名乗りづらくなる。
・そもそも、弁護士の中でも、予備試験合格者とそれ以外とで選別がなされるようになる。

法科大学院出身者としては悲しい時代です。苦笑

私は、弁護士に必要なのは、論理力もさる事ながら、共感力だと思っています。
そして、それを得るためには、大学院であれこれ学ぶことよりも、社会人経験などの現場を知る機会が最も大事なはず。

自分なりの弁護士、コンサルタント像を追いかけて、走り回っていきます。